魚の住みよい川を目指して　内水面生物環境研究（平成９年度〜平成13年度）

研究のねらい

静岡県の河川環境は近年大きく変化し、河川上流部である渓流域においても魚が住みにくい環境となりつつあります。そこで、渓流魚をとりまく環境の実態を把握し、渓流魚の保護、増殖方法を検討するための調査を行いました。

研究の成果

本県の在来イワナであるヤマトイワナが生息している大井川源流部においても、放流由来のニッコウイワナとの交雑が進んでいますが、ヤマトイワナの系統が保持されている支流も残されていました。
東伊豆町大川川の禁漁区には約2,000尾のアマゴが生息し、秋には75,000粒が産卵されると推定されました（調査区間1,250m）。

ヤマトイワナ　在来種、白斑なし	ニッコウイワナ　放流由来、白斑あり