研究成果の紹介 ムツ類の生態の究明
ムツ類の生態の究明
研究のねらい
伊豆半島周辺で漁獲されるムツ類はムツとクロムツの2種類が知られている。沿岸漁業の対象として幼魚期は定置網、成魚期は立て縄で漁獲されるが両者の外部 形態は非常に似ていることから市場調査では区別されていない。それぞれの資源状況を評価するためには両者の簡易的な判別方法の開発が必要である。
研究の成果
両者は鱗の大きさが異なることで区別されるため、市場で水揚げされたムツの測線上の鱗の数を計数することで両者の漁獲状況を把握した。その結果、幼魚期はすべてムツであり50cmを超えるようになるとクロムツが混じってくることが分かった。このことは伊豆半島沿岸にはムツのみ生息し、沖合の深所で他の海域から来たクロムツと混合するようになると考えられた。 |
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ムツとクロムツ
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伊東市場に水揚げされたムツ、クロムツ
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ムツの鱗
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群遊するムツ
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