研究成果の紹介 アワビの種苗放流
アワビの種苗放流
研究のねらい
アワビは本県の磯根資源として、イセエビ、サザエに並ぶ重要な生物である。古くからその増殖を図るため.漁獲管理や漁場造成が行われてきたが、近年ではそれらに加えて種苗放流が行われており、その放流による効果を検討した。
研究の成果
1 アワビ種苗(殻長17mm)2万個を南伊豆町入間の禁漁区に試験放流した結果、放流3年9ヵ月後には漁獲対象の11cmに達した。
2 放流4年8ヵ月後から5年5ヵ月後の漁獲物の中では放流個体が1,160個体みられ,312kgの漁獲量の増加となり,漁獲回収率は5.8%であった。
成果の利用状況
静岡県栽培漁業基本計画に基づき,種苗放流を継続することにより,アワビの漁獲が安定・増大し、沿岸漁業の振興に役立つ。 |
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アワビの成長 |
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緑色が目立つ放流されたアワビ
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稚貝の時の色(緑色)が残っていることで天然貝と識別される放流アワビ
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