普及のひろば 浜名湖で見られる赤潮とその原因種
浜名湖で見られる赤潮とその原因種
赤潮とは 赤潮とは・・・水中のプランクトンが異常繁殖したため海水が着色して見える現象です。 赤潮と一口に言っても、見える色は、黄褐色、深緑、朱色、赤褐色などさまざまです。 浜名湖で被害をもたらしてきた赤潮は、主に「渦鞭毛藻類」という仲間の植物プランクトンです。 浜名湖分場では、湖内の漁場環境を監視するために、一週間〜一か月に一回、湖内に設定した観測点で採水し、海水中の赤潮や貝毒の原因となるプランクトンの有無を確認し、関係機関に結果を送付しています。その他、通報があれば随時調査を実施し、赤潮の原因プランクトンを確認しています。 赤潮はどんなものであっても、赤潮の中身を顕微鏡で見て確認しないことには、それが大丈夫なものなのか、魚介類にとって危険なものなのかがわからないため、もし浜名湖内で赤潮を見かけたら浜名湖分場まで通報してください。 ☆水産・海洋技術研究所 浜名湖分場 TEL:053−592−0139
赤潮の着色度合い
有害なプランクトン(プランクトン自体が魚介類に有害) カレニア ミキモトイ(Karenia mikimotoi)
ヘテロカプサ サーキュラリスカーマ(Heterocapsa circularisquama)
まれに有害となるプランクトン プロロセントラム マイカンス
ノクチルカ シンチランス
ゴニオラックス スピニフェラ
ケラチウム フルカ
プロロセントラム トリエステナム
プロロセントラム ミニマム
ギムノディニウム インプディカム
珪藻による赤潮 珪藻は、浜名湖ではマガキやアサリなどの2枚貝のエサとなるため、有用で重要な赤潮とされます。 ただし、ノリ養殖の時期に増えすぎると、同じ植物として海水中の養分の取り合いになるため、ノリの色落ちといった被害が出ることがあります。
|
浜名湖分場 〒431-0214 静岡県浜松市西区舞阪町弁天島5005-3
電話番号:053-592-0139 FAX:053-592-0906 E-mail:suigi-hamanako@pref.shizuoka.lg.jp