トピックス アマゴ採卵作業の技術支援
伊豆地域でアマゴ養殖を営む養魚場へ、採卵作業の技術支援に伺いました。
この養魚場では、毎年採卵作業をされていますが、若い従業員の方々が行う採卵作業を改めて
チェックしてもらいたいとの依頼を受け、行ったものです。
ニジマスやアマゴの採卵作業を屋外で行う場合は、昼間の気温で卵が温まってしまうことや、
太陽光を浴びて精子の活力が低下してしまうことを避けるため、夕方から夜間にかけて行います。
養魚場は山間地にあることが多く、この時期の夜間は冷え込むため大変な作業です。
魚の飼育技術は、魚の様子の変化をつぶさに感じ取りながら臨機応変に対応していく職人芸としての側面が強い一方で、
採卵作業などの場面では科学的な実証から生残率の向上を図ることができます。
次世代への技術伝承は養殖の世界でも難しいことですが、今回のような技術支援がその一助になれ
ばうれしいです。
採卵作業と技術支援の様子