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静岡県水産・海洋技術研究所


海況、資源動向の情報:シラス漁海況予測

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:シラス漁海況予測 パンくずリスト矢印 令和3年シラス漁海況予測

令和3年シラス漁海況予測

令和3年3月11、12日に静岡県沿岸における令和3年春の海況とシラス漁に関する予測を発表しましたので、その概要について掲載します。

1. 海況(3月〜6月)

(1)黒潮

A型で推移し、伊豆諸島の西側を北上することが多い。

前年よりも流路変動に伴う暖水波及が生じる可能性が高い。

(2)沿岸水温

「平年並み〜高め」。暖水波及時や内側反流の形成時には「極めて高め」となることがある。

黒潮の流型 (参考)
図 黒潮の流型(海上保安庁海洋情報部HPより転載)

  A型:遠州灘沖の大冷水渦を迂回。数か月〜数年続く。
  B型:遠州灘沖の中型冷水渦を迂回。南限は北緯32度以北。
  C型:伊豆諸島の東西にまたがる冷水渦を迂回。
  D型:伊豆諸島の東にある冷水渦を迂回。
  N型:遠州灘沖をほぼ直進して流れる。冷水渦は無し。

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2. シラス漁況(3月〜6月)

水揚量は主要6港(用宗、吉田、御前崎、福田、舞阪、新居)の値

 マシラス

・前年(61トン)を大きく上回り、水揚量は297トン程度と予測された。

 カタクチシラス

・前年(2,615トン)を下回り、水揚量は2,083トン程度と予測された。

 シラス全体

・マシラスとカタクチシラスを合計すると、2,380トンとなり前年(2,694トン)を 少し下回る。

・しかし、前年よりも暖水波及が生じる可能性が高いため、前年並の水揚量と予測 される。

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