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静岡県水産・海洋技術研究所


海況、資源動向の情報:シラス漁海況予測

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:シラス漁海況予測 パンくずリスト矢印 平成17年シラス漁海況予測

平成17年シラス漁海況予測

平成17年3月9〜10日に静岡県沿岸における平成17年春の海況とシラス漁に関する予測を発表しましたので、その概要について掲載します。

1.海況

(1)黒潮

期間を通してA型流路(大蛇行)で推移するが、6月後半には蛇行が東偏する。(*1)

(2)沿岸水温

A型流路が持続することにより、駿河湾内への暖水波及や遠州灘沖の内側反流が起こり沿岸域は断続的に暖水で覆われる。
遠州灘から駿河湾にかけて、「やや高め」〜「かなり高め」(*2)で推移する。

*1:その後の情報により、4月〜5月はA型流路で推移するが、6月以降はC型流路へ移行すると考えられる。

*2:「平年並み」〜「高め」に訂正。

平成17年4月4日修正

黒潮の流型 (参考)
図 黒潮の流型(海上保安庁海洋情報部HPより転載)

 A型:遠州灘沖の大冷水渦を迂回。数か月〜数年続く。
 B型:遠州灘沖の中型冷水渦を迂回。南限は北緯32度以北。
 C型:伊豆諸島の東西にまたがる冷水渦を迂回。
 D型:伊豆諸島の東にある冷水渦を迂回。
 N型:遠州灘沖をほぼ直進して流れる。冷水渦は無し。

 蛇行は西から東に進む。従って潮岬より西の海域で蛇行が生じていれば、いずれ遠州灘沖にも蛇行が到達する。潮岬で小さな蛇行が生じることもある。

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2.シラス漁況

近年のマイワシ資源の状況から、マシラス漁獲は期待できない。そこで対象をカタクチシラスに限定し、以下のとおり予測を行った。

(1)初漁期(1日1か統当り水揚量200kg以上)

5月上旬

(2)春漁(3〜6月)の水揚量

平成16年を上回り、平年(過去5か年平均)を大きく下回る

(3)夏・秋漁(7〜10月)の水揚量

平成16年を大きく上回り、平年を下回る

(4)年間の総水揚量

平成16年を大きく上回り、平年を大きく下回る

 

(参考)
※文中の「並み」、「上回る」等の表現は以下の基準による。
並み :±10%以内
上回る・下回る :±11〜20%
大きく上回る・下回る :±21%以上

静岡県主要6港カタクチシラス水揚量
(主要6港:新居、舞阪、福田、御前崎、吉田、静岡)

 
平成16年
平年
春漁(3〜6月)
960トン
2,221トン
夏・秋漁(7〜10月)
1,342トン
3,000トン
年間総水揚量
2,464トン
5,565トン

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