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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:一都三県サバ漁海況検討会等

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:一都三県サバ漁海況検討会 パンくずリスト矢印 令和2年1月〜6月の県内漁海況予測

令和2年漁期サバたもすくい、棒受網漁業の見込み(令和2年1〜6月)

令和2年01月14日:静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮(2020年1〜6月)

黒潮は A 型で推移し、伊豆諸島海域の西側を北上することが多い。

黒潮が三宅島西側を北上後、伊豆諸島北部海域(以下、「北部海域」という)、三宅島及び銭洲周辺を通過するとき、伊豆諸島海域の水温は「高め」で推移する。しかし、黒潮が一時的に三宅島〜八丈島間を通過するときには水温は「平年並」になる。房総沖では「平年並」〜「やや高め」で推移する。

北部海域では1月下旬までは19〜20℃程度、2月上旬〜中旬は18〜19℃で推移する。三宅島周辺では、1月上旬は21℃、同中旬〜2月上旬まで20℃、2月中旬は19℃、2月下旬は18〜19℃で推移する。銭洲周辺では、1月上旬〜中旬まで20〜21℃、同下旬〜2月上旬は20℃、2月中旬〜下旬は18〜19℃ で推移する。

(2)説明

1月8日現在、黒潮は八丈島の西側を北上後、神津島付近で向きを北東に変えて、房総沖を流れており、北部海域と銭洲海域は20℃ほど、三宅島海域は21℃ほどであった。黒潮は期間を通じてA型で推移し、概ね伊豆諸島海域の西側を北上する。このとき漁場周辺へは暖水が波及しやすく、漁場水温は上昇する。しかし、一時的に三宅島〜八丈島間を通過するときには漁場水温は「平年並」となる。一方、房総沖では期間を通じて接岸傾向で推移するが、黒潮流路の変動や沿岸水の分布に応じて一時的に離岸する。 黒潮流型図

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバの漁況

(1)予測(2020年1〜6月)

 (ア)来遊量と漁獲量

全体としては、来遊量は前年を上回るが、漁獲量は前年並となる。

 

 (イ)漁期・漁場

初漁は1月下旬に北部海域(大室出し〜利島、ひょうたん瀬)となる。主漁場は期を通して北部海域となり、盛漁期には銭洲海域にも漁場が形成される。5 月以降低調となり、6月には終漁する。

 

 (ウ)魚体

尾叉長 29〜34cm(4歳以上)主体に漁獲される。

 

(2)説明

(ア)来遊量

来遊資源は、加入量が近年(最近10年平均)の平均を上回る2016年級群(4 歳魚)と、 加入量が平均を下回る2015年級群(5歳魚)、加入量が卓越して高い水準である 2013年級群(7歳魚)を含む2014 年級群以上(6歳以上)が主体になり、来遊資源量は前年を上回ると考えられる。黒潮流型はA型で推移すると予測されており、同様にA型で推移した 2018、2019年漁期のたもすくい漁獲割合(漁獲量/来遊資源量)と同程度になると仮定すると、漁獲量は前年並になると考えられる。

 

(イ)漁期、漁場

北部太平洋まき網の1月上旬の漁場は犬吠埼沖に形成された。また、房総沖では千葉県調査船によるハイカラ釣でマサバ主体に釣獲された。これらのことから、南下群の主群は犬吠埼〜外房海域にあり、前年より南下はやや早いと推定される。一方、黒潮は外房沿岸に接岸傾向で推移すると予測され、外房海域で魚群の南下が妨げられる可能性があるが、JCOPEのモデルでは1月下旬に一時的に外房沖で黒潮がやや離岸すると予測されるため、初漁は1月下旬になると考えられる。その時期、三宅島周辺や銭洲周辺海域は20℃以上、北部海域は19〜20℃で推移するため、初期漁場は北部海域に形成されると考えられる。また、黒潮からの暖水波及が弱まる 2 月中旬以降は、銭洲海域にも漁場が形成される。

 

(ウ)魚体

北部太平洋まき網の漁獲物の情報から、漁期初めの魚体は尾叉長31〜34cmの 2016年級群(4歳魚)〜2013年級群(7歳魚)主体となる。漁期中盤以降には、29〜31cmの2016年級群(4 歳魚)の割合が増加する。漁期終盤には、35cm以上の2014年級群(6歳)以上の割合が増える可能性がある。

マサバ写真

 

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3.ゴマサバの漁況

(1)予測(2020年1〜6月)

 (ア)来遊量と漁獲量

全体としては前年を下回る。

 

 (イ)漁期・漁場

三宅島周辺海域、北部海域が主漁場となる。マサバ主体の操業では、北部海域が主漁場となり、ゴマサバは混じる程度となる。

 

 (ウ)魚体

尾叉長 30〜35cm(3、4歳魚)主体に30cm未満(2歳以下)も漁獲される。

 

(2)説明

(ア)来遊量、漁期、漁場

予測近年1〜6月の漁獲は、産卵親魚が主体となり、未成魚が混じって漁獲される。産卵親魚量は資源評価結果等から減少傾向であること、また、前年7〜12月の漁況経過から未成魚はほとんど混じらないと考えられることから、今予測期間の来遊量は前年より下回ると考えられる。また、近年の操業状況から、主に三宅島周辺と北部海域に漁場が形成される。

 

(イ)魚体

前年12月の棒受網漁獲物の情報から、尾叉長30〜35cmの2017年級群(3 歳魚)、2016年級群(4歳魚)が主に漁獲されると考えられる。

ゴマサバ写真


 

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詳細版については、「こちら」をご覧ください(PDFファイル)。

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