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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 令和2年1月〜6月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(令和2年1〜6月)

※令和元年度第2回太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報会議の予測文を参照

令和元年12月28日 静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮

A型で推移し、伊豆諸島海域の西側を北上することが多い。

(2)沿岸域

・熊野灘〜遠州灘〜相模湾では、伊豆諸島北部海域から暖水が波及することが多い。

・伊豆諸島海域は、暖水域に覆われる。

・熊野灘〜遠州灘・駿河湾〜相模湾の水温は「平年並」〜「高め」で推移し、暖水波及時には「かなり高め」となることがある。

・伊豆海域の水温は、「高め」で推移する。

 

黒潮流型図

<予測の説明>

数値モデルでは、今後2ヵ月はA型が持続すると判断された。また、大蛇行継続の指標となる和歌山県 串本-浦神の潮位差が安定して小さい (黒潮が潮岬沖で安定的に離岸している) ことから、その後の予測期間中も大蛇行が続くと考えられる。 黒潮内側域の状況については、黒潮の接岸変動による黒潮系暖水波及の影響を考慮し、水温については、黒潮流路と本県沿岸水温の関係(A型>B型>N型>C型)を基に、近年の傾向を加味した。

 

*平年並=平年値±0.5℃未満、やや高め・やや低め=平年値±0.5℃〜±1.5℃未満、 高め・低め=平年値±1.5℃〜±2.5℃未満、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃以上

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : たもすくい網、棒受網漁業

(1)来遊量

マサバ3歳魚(2017年級群)は前年を下回る。4歳魚(2016年級群)は前年を上回る。5歳魚(2015年級群)は前年並。6歳(2014年級群)以上は前年を上回る。マサバ全体としては前年並。ゴマサバは前年を下回る。サバ類全体としては前年並。

 

(2)漁期・漁場

マサバ漁場は、漁期当初は伊豆諸島北部海域、その後、盛漁期には銭洲周辺海域にも形成され、一時的に三宅島周辺海域にも形成される。漁期後半は再び伊豆諸島北部海域に形成される。ゴマサバは伊豆諸島北部海域、三宅島周辺海域が主漁場となる。

(3)魚体

マサバは尾叉長29〜35cm(4歳以上)主体に28cm前後(3歳魚)が混じる。ゴマサバは尾叉長30〜35cm(3、4歳魚)主体に、29cm未満(1、2歳魚)、36cm以上(4歳以上)も漁獲される。

 

<予測の説明>

(マサバ):マサバ太平洋系群の資源量は増加傾向にあるが、各年齢で成長の遅れが顕著に見られている。推定された親魚量とたもすくい漁期全体のCPUEとの関係や、北部まき網漁業の漁獲物組成から、全体の来遊量は前年並で、尾叉長29〜35cm(4歳以上)主体の漁獲になると考えられる。

 

(ゴマサバ):ゴマサバ太平洋系群の資源量は減少傾向にあり、加入水準はすべての年齢で近年の平均を下回る水準と考えられている。例年、予測期間の漁獲は親魚主体(2歳以上)となるが、資源全体の親魚量が減少傾向であること、7〜11月に若齢魚(0、1歳魚)がほとんど漁獲されていないことから、全体の来遊量は前年を下回り、尾叉長30〜35cm(3、4歳魚)主体の漁獲になると考えられる。

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3.マイワシ

予測海域と漁業 : 駿河湾〜相模湾西部(まき網、定置網)

 (1)来遊量

前年を上回る。

(2)漁期・漁場

期を通じて駿河湾、相模湾西部で漁獲される。
(3)魚体 

期前半は18cm以上の2歳魚(2018年級群)が主体となり、15〜16cmの1歳魚(2019年級群)が混じる。期後半は12cm以下の0歳魚(2020年級群)が主体となる。 ※大きさは被鱗体長

<予測の説明>

2歳魚(2018年級群)は非常に高い資源水準であることから前年を上回ると考えられる。一方で、2019年7〜11月における0歳魚(2019年級群)の漁獲は少なかったため、引き続き漁獲される明け1歳魚(2019年級群)は混じる程度となると考えられる。0歳魚(2020年級群)は資源量が増加傾向であるため、前年を上回ると考えられる。

 

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4.カタクチイワシ

予測海域と漁業 :駿河湾〜相模湾西部(まき網、定置網)

(1)来遊量

 前年並〜下回る。

(2)漁期・漁場

 駿河湾では散発的、相模湾西部では期を通じて漁獲される。

(3)魚体

 8〜12cmの1歳魚(2019年級群)が主体となる。 ※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

漁獲対象となる1歳魚(2019年級群)の資源水準はかなり低水準であると推定されていることから、来遊量は前年並〜下回ると考えられる。漁期・漁場および魚体は近年の資源低水準期の傾向により判断した。

 

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太平洋沿岸全体の予報については、水産研究・教育機構中央水産研究所のホームページに掲載されています。

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