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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 平成30年8月〜12月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(平成30年8〜12月)

※平成30年度第1回長期漁海況予報会議における予測文を参照

平成30年8月3日 静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮

A型で推移し、伊豆諸島海域付近を北上する。

(2)沿岸域

・熊野灘〜遠州灘〜伊豆諸島北部海域では内側反流が一時的に強くなり、暖水が波及する。継続的な暖水波及がみられないときには、小暖水渦として西進する。暖水波及がない時には、冷水域に覆われることもある。

・熊野灘〜遠州灘〜伊豆諸島北部海域の水温は、「平年並」〜「高め」で推移し、暖水波及時には「極めて高め」となることがある。

 

黒潮流型図

<予測の説明>

過去に発生した大蛇行は、1年以上安定して継続していた。

数値モデルでは、今後2ヵ月はA型が持続すると判断された。また現在も、大蛇行継続の指標となる和歌山県 串本-浦神の潮位差が安定して小さい (黒潮が潮岬沖で安定的に離岸している) ので、その後の予測期間中も大蛇行が続くと考えられる。

黒潮内側域の状況については、黒潮の接岸変動による黒潮系暖波及時や内側反流時の影響を考慮し、水温については、黒潮流路と本県沿岸水温の関係(A型>B型>N型>C型)を基に、近年の傾向を加味した。

 

*1内側反流:黒潮から分離し、伊豆諸島付近から熊野灘方向に向かう西向きの流れ

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : 棒受網漁業

(1)来遊量

マサバは極めて少ない。ゴマサバは1歳魚は前年を下回り、2歳魚は前年を上回る。3歳魚は前年を下回る。ゴマサバ全体では前年を上回る。

(2)漁期・漁場

マサバは12月にゴマサバに僅かに混じる程度。ゴマサバは期間を通じて三宅島周辺、銭洲周辺海域が主漁場となるが、黒潮流路によっては伊豆諸島北部海域も漁場となる。

(3)魚体

ゴマサバは、29〜34cm(2歳魚)主体に、26〜31cm(1歳魚)、31〜36cm(3歳魚)も漁獲される。 ※大きさは尾叉長

 

<予測の説明>

(マサバ):例年この時期は索餌回遊で北上しているため、伊豆諸島周辺海域での漁場形成は期待できないが、昨年同様に12月に棒受網で僅かだがゴマサバに混じり漁獲されると考えられる。なお、マサバ太平洋系群の資源水準は1990年代〜2000年代前半に低水準であったが、近年資源量は増加傾向にある。しかし、2013年級群以降の個体については成長の遅れがみられている。

(ゴマサバ):ゴマサバ太平洋系群の資源水準は、近年減少傾向にある。加入水準をみると1歳魚は近年の平均程度、2,3歳魚は近年の平均を下回る水準と考えられている。本県の棒受網漁船における今年1〜6月の漁獲尾数割合を年級別にみると1歳魚は11%、2歳魚は56%、3歳魚は22%であり、予測期間中の漁獲は2歳魚主体で1,3歳魚が混じると考えられる。0歳魚は例年9月以降に漁獲対象となるが、来遊量は現時点では予測できない。

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3.マイワシ

成魚・未成魚 : (遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)

マシラス : (遠州灘〜駿河湾の船曳網)

 

 (1)来遊量

(未成魚・成魚) 前年を上回る。

(マシラス) 前年を上回る。


(2)漁期・漁場

(未成魚・成魚) 期を通じて駿河湾、相模湾で漁獲される。

(マシラス) 12月以降に遠州灘〜駿河湾で、漁獲される。


(3)魚体

 0〜15cm(0歳魚)主体に、16〜20cm(1歳魚)も漁獲される

※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

(成魚・未成魚):マイワシ太平洋系群の資源は増加傾向にあり、1歳魚は、前期のマシラス漁獲量が多かったことから、親である1歳魚も多いと考えられ、0歳魚も、現在、定置網に入網しているものが、今後成長して漁獲されると考えられる。 

(マシラス):近年の傾向から主漁期は例年12月以降であると考えられる。また、マイワシ太平洋系群の資源は増加傾向にあることから、来遊量は前年を上回ると考えられる。

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4.カタクチイワシ

未成魚・成魚 :(遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)

カタクチシラス :(遠州灘〜駿河湾の船曳網)

(1)来遊量

 (未成魚・成魚) 前年並み〜下回る。

 (カタクチシラス) 前年を上回る。

 

(2)漁期・漁場

 (成魚・未成魚) 相模湾では12月以降に定置網で漁獲される。

 (カタクチシラス) 期を通じて遠州灘〜駿河湾で漁獲される。

 

(3)魚体

 4〜11cm(0歳魚)主体に、10〜13cm(1歳魚)が漁獲される。

※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

 (成魚・未成魚):カタクチイワシ太平洋系群の資源水準が低位、資源動向は減少と評価されていることから、来遊量は前年並み〜下回ると考えられる。

(カタクチシラス):昨年、駿河湾に形成されていた成魚の成熟・産卵に不利に働くと考えられる冷水域が形成されていないことから、来遊量は前年を上回ると考えられる。

 

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太平洋沿岸全体の予報については、水産研究・教育機構中央水産研究所のホームページに掲載されています。

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