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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 平成30年1月〜6月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(平成30年1〜6月)

※平成29年度第2回長期漁海況予報会議における予測文を参照

平成30年1月9日 静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮

A型で推移し、伊豆諸島海域付近を北上する。

(2)沿岸域

遠州灘〜駿河湾では、内側反流*1の影響により暖水が波及することもあるが、継続的な波及はみられない。遠州灘は、「平年並」〜「高め」で推移する。暖水波及時に一時的に「高め」〜「かなり高め」となる。駿河湾は、「低め」〜「平年並」で推移する。暖水波及時に一時的に「平年並」〜「高め」となる。伊豆諸島北部海域は、暖水の波及により「平年」〜「高め」で推移するが、冷水の影響で「低め」となることもある。

 

黒潮流型図

<予測の説明>

黒潮は、9月中旬にA型となり、12月現在、伊豆諸島海域を北上している。北上部からの内側反流が強くなった場合には静岡県沿岸には一時的に暖水が波及すると考えられる。12月現在、遠州灘は「平年並」〜「高め」、駿河湾は「低め」〜「平年並」であり、暖水波及時には、遠州灘は「高め」〜「かなり高め」、駿河湾は「平年並」〜「高め」になると考えられる。一方、伊豆諸島北部海域は、伊豆諸島付近を北上する黒潮の影響により「高め」で推移するが、北上部の東西変動により冷水の影響を受けることもある。

 

*1内側反流:黒潮から分離し、伊豆諸島付近から熊野灘方向に向かう西向きの流れ

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : たもすくい網漁業、棒受網漁業

(1)来遊量

マサバ3歳魚(2015年級群)は前年を上回る。4歳魚(2014年級群)は前年を下回る。5歳魚(2013年級群)以上は前年を上回る。マサバ全体としては前年並。ゴマサバ1歳魚(2017年級群)は前年を下回る。2歳魚(2016年級群)は前年を上回る。3歳魚(2015年級群)は前年を下回る。ゴマサバ全体としては前年を下回る。サバ類全体としては前年並。

(2)漁期・漁場

マサバは三宅島周辺海域が主漁場となる。また、盛漁期には銭洲周辺海域にも形成される。ゴマサバは期を通じて三宅島周辺海域、銭洲周辺海域が主漁場となる。

(3)魚体

マサバは尾叉長30〜34cm(4歳魚、5歳魚)主体に27〜31cm(3歳魚)、34cm以上(6歳以上)も漁獲される。ゴマサバは、尾叉長28〜32cm(2歳魚)主体に31cm以上(3歳以上)も漁獲される。

※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

マサバ:マサバ太平洋系群の資源量は増加傾向にある。5歳魚の残存資源量は直近10年間の中では多く、4歳魚とともに漁獲の主体となる。各地の漁獲状況をもとに推定された親魚量とたもすくい漁期全体のCPUEとの関係から、来遊量はマサバ全体としては前年並。

ゴマサバ:ゴマサバ太平洋系群の資源量は減少傾向にある。今期は、前年漁期後半に漁獲の主体となった2歳魚が引き続き漁獲の主体となり、3歳以上も漁獲される。棒受網漁船の前年漁期後半のCPUEとその翌年の漁期前半のCPUE との関係から、来遊量はゴマサバ全体としては前年を下回る。また、マサバの漁場形成が本格的になった場合には、マサバに混獲される程度。

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3.マイワシ

予測海域 : 駿河湾〜相模湾西部

対象漁業 : まき網、定置網

 (1)来遊量

 前年並〜下回る。

(2)漁期・漁場

 全期間

(3)魚体

 まき網では体長18cm以上の2歳魚(2016年級群)以上を主体に、期の始めには15〜16cmの1歳魚(2017年級群)も漁獲される。定置網では、期の後半に体長15cm未満の0歳魚(2018年級群)が漁獲される。

※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

 マイワシ太平洋系群の資源量は増加傾向にある。駿河湾、相模湾西部への来遊は、2歳魚以上が主体となり、1歳魚および0歳魚が混じる。2016年級群、2017年級群は資源量が多いと推定されており、来遊量も多いと見込まれるが、前年同期の主群(2015年級群)の本海域への来遊量は極めて多かったため、今期の来遊量は前年並〜下回る。

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4.カタクチイワシ

予測海域 : 駿河湾〜相模湾西部

対象漁業 : まき網、定置網

(1)来遊量

 前年並〜下回る。

(2)漁期・漁場

 全期間であるが、形成は散発的。

(3)魚体

 体長11cm未満の1歳魚(2017級群)が主体。

※大きさは被鱗体長

 

<予測の説明>

 カタクチイワシ太平洋系群の資源量は減少傾向にある。漁獲の主体となる1歳魚(2017年級群)の資源量も少ないと推定されていることから、来遊量は前年並〜下回ると考えられる。


※サバ類・イワシ類の年齢は年初に加齢。(2017年1月〜12月生まれは、2018年1月1日に1歳となる)

    

 

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太平洋沿岸全体の予報については、水産研究・教育機構中央水産研究所のホームページに掲載されています。

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