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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 平成29年8月〜12月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(平成29年8〜12月)

※平成29年度第1回長期漁海況予報会議における予測文を参照

平成29年8月25日 静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮

C型基調で推移するが、8〜9月に一時的にB型となる。

(2)沿岸域

熊野灘〜遠州灘では、暖水が波及することが多い。駿河湾〜伊豆諸島北部海域では、9月は暖水が波及する。10月以降は冷水域に覆われるが、一時的な暖水波及がある。遠州灘は、「平年並」〜「高め」で推移し、一時的に「かなり高め」になる。駿河湾は、9月は「高め」で推移する。10月以降は「平年並」〜「低め」で推移し、暖水波及時に「高め」となる。

 

黒潮流型図

<予測の説明>

黒潮は、7月上旬にC型となり継続している。今後、潮岬以西の小蛇行が東進して8〜9月に一時的にB型になり、その後C型で推移すると考えられる。
C型基調であり、静岡県沿岸への暖水波及は少ないが、熊野灘〜遠州灘では小暖水渦の形成が見込まれ、また、8〜9月のB型移行時には駿河湾〜伊豆諸島北部海域に暖水波及が見込まれる。これらのことから、遠州灘は期を通じて「平年並」〜「高め」、駿河湾〜伊豆諸島北部海域は8〜9月の暖水波及により9月に「高め」〜「かなり高め」、10月以降は暖水波及が少なく「平年並」〜「低め」であるが、暖水波及時には「高め」と考えられる。

 

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : 棒受網漁業、たもすくい網漁業 

(1)来遊量

マサバは極めて少ない。ゴマサバは1歳魚は前年を上回り、2,3歳魚は前年を下回る。ゴマサバ全体では前年を上回る。

(2)漁期・漁場

マサバは12月にゴマサバに僅かに混じる程度。ゴマサバは予測期間を通じて三宅島周辺、銭洲周辺海域が主漁場となる。

(3)魚体

ゴマサバは、25〜30cm(1歳魚)、29〜37cm(3歳魚)主体に、27〜34cm(2歳魚)、32cm以上(4歳以上)も漁獲される。

※大きさは尾叉長

 

<予測の説明>

マサバ:例年この時期は索餌回遊で北上しているため、伊豆諸島周辺海域での漁場形成は期待できないが、昨年同様、12月に僅かだが棒受網でゴマサバに混じり漁獲されると考えられる。なお、マサバ太平洋系群の資源水準は1990〜2000年代に低水準であったが、近年資源量は増加傾向にある。しかし、2013年級群以降の個体については成長の遅れが指摘されており、小型魚の割合が多い。
ゴマサバ:ゴマサバ太平洋系群の資源水準は、高水準であるが減少傾向である。1991年以降の各年1-6月の棒受網CPUEと7-12月の棒受網CPUEの関係から、来遊量は前年を上回ると予測した。また、本県の棒受網漁船における今年1〜6月の年級別の漁獲尾数割合は、1歳魚29%、2歳魚13%、3歳魚39%、4歳魚以上19%であり、引き続き主な漁獲対象となることから、予測期間中の漁獲は1,3歳魚主体で2,4歳魚が混じると考えられる。

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3.マイワシ

<対象漁業> 

 成魚・未成魚(遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)
 マシラス(遠州灘〜駿河湾の船曳網)

(1)来遊量

 (未成魚・成魚)前年を上回る。

 (マシラス) 前年を上回る。

(2)漁期・漁場

 (未成魚・成魚) 期を通じて駿河湾、相模湾で漁獲される。

 (マシラス)12月以降に遠州灘〜駿河湾で、カタクチシラスに混じって漁獲される。

(3)魚体

 体長10〜15cm(0歳魚)と体長16〜20cm(1歳魚)が主体。

※大きさは尾叉長

 

<予測の説明>

  マイワシ太平洋系群の資源は増加傾向であり、1歳魚は比較高い豊度と考えられている。0歳魚の加入水準は前年を下回ると推測されているが、本県では3月下旬以降にマシラスが多く漁獲されていることから、今後成長して漁獲対象となる可能性がある。

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4.カタクチイワシ

<対象漁業> 

 未成魚・成魚(遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)
 カタクチシラス(遠州灘〜駿河湾の船曳網)

(1)来遊量

 (未成魚・成魚)前年並み〜下回る。

 (カタクチシラス) 前年を下回る。

(2)漁期・漁場

 (未成魚・成魚)期を通じて駿河湾、相模湾で漁獲される。

 (カタクチシラス) 期を通じて遠州灘〜駿河湾で漁獲される。

(3)魚体

 体長10〜13cm(1歳魚)と体長10cm未満(0歳魚)が主体。

※大きさは尾叉長

 

<予測の説明>

 カタクチイワシ太平洋系群の資源は減少傾向と考えられていることから、本年8〜12月の漁獲量は前年並〜下回ると考えられる。今年の5月までのシラス漁獲パターンから、県内主要6港における6〜12月の漁獲量は3,500(前年同期:3.983トン)トンと予想される。


※サバ類・イワシ類の年齢は年初に加齢。(2016年1月〜12月生まれは、2017年1月1日に1歳)

    

 

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注:0歳魚(平成29年級群)、1歳魚(平成28年級群)、2歳魚(平成27年級群)、3歳魚(平成26年級群)、4歳魚(平成25年級群)

 

太平洋沿岸全体の予報については、水産研究・教育機構中央水産研究所のホームページに掲載されています。

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