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静岡県水産技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 平成27年1月〜6月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(平成27年1〜6月)

※平成27年度第1回長期漁海況予報会議における予測文を参照

平成27年8月21日 静岡県水産技術研究所

1.海況

(1)黒潮

期間を通してC型基調で推移するが、9月〜10月は流路変動を伴う。

(2)沿岸域

遠州灘〜伊豆諸島北部海域は、8月〜10月は黒潮流路の変動に伴う暖水波及がある。11月以降は概ね冷水域となる。

水温は、8月〜10月は暖水波及の影響により「平年並」〜「やや高め」、11月以降は概ね「平年並」〜「低め」で推移する。

伊豆諸島南部海域は、8月中旬以降は概ね冷水域に覆われる。9月〜10月は、黒潮流路の変動により暖水域に一時的に覆われることがある。水温は、8月中旬以降は概ね「低め」で推移する。

黒潮流型図

<予測の説明>

黒潮は、7月中旬にN型からB型となった。現在、遠州灘沖にある小蛇行は、8月中旬には伊豆諸島に達してC型となる。一方、都井岬沖の小蛇行は、8月中旬に潮岬を通過すると予想される。

C型の継続期間は2ヶ月程度であるが、近年では期間が長いこともあるため、9月〜10月はC型が継続すると考えられる。この間、2つの小蛇行が遠州灘から伊豆諸島付近に存在するため、黒潮内測域に暖水が波及しやすい状態となる。11月以降もC型が継続するが、小蛇行が東進することでD型、N型と変化していくと考えられる。

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : 棒受網漁業、たもすくい網漁業 

(1)来遊量

(1) マサバは極めて少ない。ゴマサバ1歳魚、2歳魚は前年を下回る。3歳魚は前年を上回る。ゴマサバ全体では前年を下回る。

(2)漁期・漁場

マサバは北上期のため漁場形成はされない。ゴマサバは三宅島周辺海域が主漁場となる。

(3)魚体

ゴマサバは、28〜32cm(2歳魚)主体で、25〜30cm(1歳魚)も混じる。

※大きさは尾叉長

<予測の説明>

マサバ

例年この時期は索餌回遊で北上しているため、犬吠〜三陸海域、道東海域にまき網漁場が形成されるが、伊豆諸島周辺海域での漁場形成は期待できない。なお、マサバ太平洋系群の資源水準は1990〜2000年代に低水準であったが、近年資源量は増加傾向にある。特に2歳魚の資源水準は卓越して高く、南下後の漁獲が期待される。

ゴマサバ

ゴマサバ太平洋系群の資源水準は、1990年代以降高水準にある。加入水準をみると1歳魚は近年の平均程度、2歳魚、3歳魚は近年の平均を上回る、4歳魚は近年の平均程度と考えられている。本県の棒受網漁船における今年1〜6月の漁獲尾数割合を年級別にみると1歳魚は34%、2歳魚は37%、3歳魚は15%、4歳魚以上は14%であり、予測期間中の漁獲は2歳魚主体で1歳魚が混じると考えられる。

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3.マイワシ

<対象漁業> 

 成魚・未成魚(遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)
 マシラス(遠州灘〜駿河湾の船曳網)

(1)来遊量

 (未成魚・成魚) 0歳魚(平成27年級群)主体に1歳魚混じりで、遠州灘〜駿河湾では前年を上回り、相模湾では前年を下回る。

   (マシラス) まとまった来遊はみられず、11月以降にシラス全体に5%程度混じる。

(2)漁期

(未成魚・成魚) 期を通じて漁獲されるが、散発的。

(マシラス)11月以降。

(3)魚体

体長10〜15cmの0歳魚(2015年級群)と体長16〜20cmの1歳魚(2014年級群)が主体。

<予測の説明>

   太平洋系2014年級群(現1歳魚)の加入量は、近年では比較的高い水準と推定されている。
   2015年級群(現0歳魚)の静岡県沿岸域におけるマシラス漁獲量は近年では最高水準で、渥美外海でも前年を大きく上回った。この   2015年級群(現0歳魚)と推定される魚体が6月以降に駿河湾西部の定置網で継続して漁獲されていることから、これらが今後成長して   漁獲対象となる可能性がある。

※体長は被鱗体長

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4.カタクチイワシ

<対象漁業> 

 未成魚・成魚(遠州灘〜相模湾のまき網、定置網)
 カタクチシラス(遠州灘〜駿河湾の船曳網)

(1)来遊量

(未成魚・成魚) 前年同様に低水準。

(カタクチシラス) 前年を下回る。

(2)漁期・漁場

(成魚・未成魚) 期を通じて漁獲されるが、散発的。

(カタクチシラス) 期を通じて漁獲されるが、散発的。

(3)魚体

体  長:体長10〜13cmの1歳魚(2014年級群)及び体長11cm未満の0歳魚(2015年級群)

<予測の説明>

カタクチイワシ太平洋系群の資源水準は中位で、減少傾向にあるが、春季に伊勢湾〜遠州灘〜駿河湾にかけてカタクチシラスの漁獲が好調であったことから、この海域における平成27年級群の加入状況が良好であったと考えられる。 今年のシラス漁獲パターンは春好調パターンに分類される。このパターンに分類される過去の5月までの累積漁獲量と漁期漁獲量の関係から6〜12月の漁獲量は3,540トンと予想(前年同期実績:3,940トン)される。

※体長は被鱗体長

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注:0歳魚(平成27年級群)、1歳魚(平成26年級群)、2歳魚(平成25年級群)、3歳魚(平成24年級群)、4歳魚(平成23年級群)

 

太平洋沿岸全体の予報については、水産庁のホームページに掲載されています。
「水産庁ホームページ」→「報道発表資料」→「平成26年12月分」→「平成26年度第2回太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報」へアクセスしてください。

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