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静岡県水産・海洋技術研究所


海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果

 待合室「ふきゅう」 パンくずリスト矢印 海況、資源動向の情報:長期予報会議開催結果 パンくずリスト矢印 平成25年8月〜12月の県内漁海況予測

静岡県内における漁海況予測(平成25年8〜12月)

※平成25年度第1回長期漁海況予報会議における予測文を参照

平成25年8月19日 静岡県水産・海洋技術研究所

1.海況

(1)黒潮

8月上旬に一時的にB型となり、その後C型となる。12月に再びB型となる。

(2)沿岸域

遠州灘〜伊豆諸島北部海域は、黒潮流路の変動に伴い、内側域への暖水波及がある。遠州灘〜駿河湾は、「平年並」〜「やや高め」で推移し、暖水波及時には「高め」となる。伊豆諸島北部海域〜相模湾は、「平年並」〜「低め」で推移し、暖水波及時には「高め」となる。

伊豆諸島南部海域は、8月と12月には暖水域に、それ以外は冷水域に覆われる。8月と12月には「高め」となるが、それ以外は「低め」で推移する。

黒潮流型図

<予測の説明>

黒潮流路は、現在、小蛇行が東進しておりC型から次の型に移行中である。小蛇行の東進に伴い、黒潮流路は8月上旬にB型になり、その後C型になる。11月までC型が継続するが、都井岬沖で9月に発生が予測される小蛇行が東進し、潮岬沖を11月〜12月に通過する見込みで、そのため12月にはB型となる。

遠州灘〜駿河湾の沿岸水温は黒潮のC型期間が長いものの、近年の傾向でC型でも内側反流が発達することが多いため、「平年並」〜「やや高め」で推移する。暖水波及時には「高め」となるとした。

※平年並み=平年値±0.5℃程度、やや高め・やや低め=平年値±1.0℃程度、高め・低め=平年値±1.5℃程度、かなり高め・かなり低め=平年値±2.5℃程度。

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2.マサバおよびゴマサバ

予測海域 : 伊豆諸島周辺海域

対象漁業 : 棒受網漁業、たもすくい網漁業 

(1)来遊量

マサバは、北上期のため漁場形成は期待できない。ゴマサバ1 歳魚は前年を上回る。2 歳魚、3 歳魚は前年を下回る。ゴマサバ全体では前年を下回るが、0歳魚が多獲される場合には、前年並みとなる。

(2)漁期・漁場

期を通じて三宅島周辺海域が主漁場となり、銭洲にも漁場が形成される。

(3)魚体

主な漁獲対象となるゴマサバは、24cm〜31cm(1、2 歳魚)主体で、36cm以上(4 歳魚)も混じる。25cm 以下(0 歳魚)も漁獲される。

※体長は尾叉長

<予測の説明>

マサバ

マサバ太平洋系群の資源水準は1990〜2000年代に低水準であったが、近年の加入量水準の高い年級群により資源量は増加している。0歳魚の加入水準は卓越して高い水準と見込まれている。1歳魚の加入水準は近年の平均を下回る。2歳魚の加入水準は近年の平均を下回る。3歳魚、4歳魚の加入水準は高く残存資源量は近年としては多い。5歳魚以上は残存資源量が少ない。今期は犬吠〜三陸海域、道東海域にまき網漁場が形成されるが、伊豆諸島周辺海域での漁場形成は期待できない。

ゴマサバ

ゴマサバ太平洋系群の資源水準は、1990年代以降高水準にある。加入水準をみると0歳魚は卓越して高いと見込まれており、1歳魚は比較的高い水準、2歳魚は近年の平均程度、3歳魚は近年の平均を上回ると考えられている。本県の棒受網漁船における今年1〜6月の漁獲尾数割合を年級別にみると1歳魚は73%、2歳魚は14%、3歳魚は10%、4歳魚は3%であり、1歳魚と2歳魚が今期の主な漁獲対象となる。0歳魚は予測期間後半に漁場に来遊すると見込まれる。

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3.マイワシ

<対象漁業> 

成魚・未成魚:駿河湾〜伊豆東岸のまき網、定置網

(1)来遊量

成魚・未成魚:低調であった前年を上回る。

(2)漁期

成魚・未成魚:期を通じて漁獲される。

(3)魚体

成魚・未成魚:16cm〜20cmの1歳魚と10cm〜16cmの0歳魚が混じる。

<予測の説明>

マイワシ太平洋系群の資源量は1994年に100万トンを下回り、1999年まで70万〜90万トン台で推移した後、再び減少傾向となった。2002年以降は20万トン未満で推移していたが、近年は増加傾向である。県内では4月以降に15cm〜23cmの1歳魚以上が漁獲されたが漁場形成は散発的であった。駿河湾の定置網では12cm以下の0歳魚が継続して漁獲されている。今後、来遊が期待される1歳魚は予測期間後半に南下群として来遊すると考えられるが、この年級群は卓越年級群である3歳魚には及ばないものの比較的高い豊度と考えられていることから、今期は低調であった前年を上回ると予測される。

※体長は被鱗体長

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4.カタクチイワシ

<対象漁業> 

成魚・未成魚:駿河湾〜伊豆東岸のまき網、定置網

シラス:遠州灘〜駿河湾の船曳網

(1)来遊量

成魚・未成魚:駿河湾では漁場形成なし、相模湾では前年並〜上回る。

シラス:前年を下回る。

(2)漁期・漁場

成魚・未成魚:駿河湾:漁場形成なし 相模湾:12月に定置網に入網。

シラス:全期間。

(3)魚体

成魚・未成魚:10cm〜13cm の1歳魚、11cm 以下の0歳魚。

<予測の説明>

カタクチイワシ太平洋系群の資源水準は中位であるが、直近5年間で減少傾向である。今年のシラス漁獲動向は春好調パターンで5月下旬累積漁獲量と漁期漁獲量の関係から6月以降の漁獲量は3,300トンで前年を下回ると予測した(昨年同期:6,883トン)。未成魚、成魚は予測期間後半に相模湾に来遊すると見込まれるが、その主体となる1歳魚の豊度は低いものの前年が極めて低調であったため、前年並〜上回ると予測した。

※体長は被鱗体長

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注:0歳魚(平成25年級群)、1歳魚(平成24年級群)、2歳魚(平成23年級群)、3歳魚(平成22年級群)、4歳魚(平成21年級群)

 

太平洋沿岸全体の予報については、水産庁のホームページに掲載されています。
「水産庁ホームページ」→「報道発表資料」→「平成25年8月分」→「平成25年度第1回太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報」へアクセスしてください。

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