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ヒジキ (平成16年3月2日 掲載)

―乾燥させ褐色から黒く ―

ヒジキ

ヒジキ

ヒジキは日本人にとって最も馴染み深い海藻の一つです。様々な料理の具材として用いられ、最近では健康食品としても注目を浴びている食材です。子供の頃、食事にヒジキがでると「ヒジキは体に良いから食べなさい」と、一言添えられた経験のある方も多いのではないでしょうか。今回はそんなヒジキについて少し紹介したいと思います。

ヒジキは北海道から沖縄まで(日本海沿岸の一部地域を除く)の岩礁域に広く分布し、潮が引くと海から出てしまいそうなごく浅い場所に生息しています。静岡県でも伊豆半島沿岸で見ることができ、冬から春にかけてよく繁茂し、この時期にヒジキ漁が行われます。皆さんはヒジキと聞いてどんな姿を思い浮かべますか? おそらく、あの黒くて細い紐のような姿を思い浮かべたのではないでしょうか。ところが、海に生えているヒジキはそれとは全く異なり、体の長さは1m以上でちゃんと根、茎、葉の区別もあり、コンブと同じ褐藻(かっそう)体に茶色の色素を持つ海藻)の仲間なので体の色は褐色です。

では、市販のヒジキはなぜ黒いのでしょうか? ヒジキは収穫した後、そのまま干すか、水洗いをして煮てから干すという処理が行われます。この乾燥したものが市販のヒジキですが、この製品は既に黒くなっています。ヒジキが黒くなるのは、干して乾燥させることによってヒジキに含まれるタンニンと呼ばれる成分が空気中で酸化され、褐色から黒色へと変化していたのです。また、海から獲ったままのヒジキは渋くて美味しくないのもタンニンの仕業です。

ヒジキには他にも注目すべき成分が多く含まれています。ヒジキの体を構成している食物繊維の一種のアルギン酸は、コレステロールの低下や高血圧の低下に役立ち、整腸作用の効果も認められています。また、カルシウムやカリウム、鉄など現代人に不足しがちなミネラル成分も豊富です。是非、ヒジキを自然の健康食品として活用してみて下さい。

(県水産試験場伊豆分場 技師 霜村胤日人)

 

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